2019年3月27日より、日本でもパソコンでのIELTS受験が開始されることになりました。
元々、英国でビザを取得するために2016年より導入されていた国もありましたが、2018年ごろより海外でIELTSアカデミック・ジェネラルのパソコンでの受験が始まり、遂に日本でも導入されることになりました。
現状ではどちらのテスト形式でも選択が可能ですので、鉛筆と消しゴムで問題を解くのが苦手な人におすすめの受験方法です!
本記事ではIELTS CDI(Computer-delivered Test)の特徴、受験できる国、申し込み方法、実際のサンプル問題について紹介していきます。
本記事の内容
✓IELTS CDIテストの3つの特徴
✓IELTS CDIテストのサンプル
✓IELTS CDIテストの申込み方法
✓IELTS CDIテストが受験できる国の一覧
IELTS CDTテストの3つの特徴
(1)成績証明書(スコアの返却)が早くなる
スコア返却まで試験日の5日から7日後となります。
従来の紙をベースとしたテストでは、スコア返却は筆記テストから13日後の13:00に確認することができました。また結果が郵送され手元に届くまでプラスで7日間程度かかっていました。
5日間も早く返却されることになるので、期限の最後までスコアアップを目指している人はぜひ活用してほしいです。
(2)スピーキングは試験官と対面で受験できる
IELTS CDIテストの場合、スピーキングは試験官と対面で行うことができます。
TOEFL iBTを受験したことは経験したことがあると思いますが、パソコンに向かってスピーキングのテストを行います。相手の反応がわからないので、話し過ぎているのか意味が通じているのかもわからないまま録音を行うことになります。
また対面・別室でのスピーキングテストとなるため、他の受験者の声が聞こえるということがないので、スピーキング以外のテストは集中しやす環境が整ってます。。
(3)試験スケジュールが変更:スピーキングテストが午前中に
試験スケジュール
午前中:スピーキング・テスト
14:00~:リスニング、リーディング、ライティングのテスト
IELTSの試験は、従来より1DAYと2DAYスタイルのテストがあり、スピーキングの時間が他のテストの後にお昼以降の時間または2日目に開催されることが多かったです。
このIELTS CDIテストでは、午前中にスピーキングがあります。枠があれば、朝イチがいい人または午後の筆記テストに近い方など、自分で好きな時間帯も選ぶことができます。
IELTS CDIテストのサンプル
まだ情報が多くないIELTS CDIのテストですが、英語のサイトやIELTS協会のホームページにいくつかサンプルが載っています。
スピーキングは今までと同じ仕組みなので、こちらではサンプルの紹介を行いません。
リスニングテスト
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右上で音量の調整が可能です。イヤフォンを使いながら試験を受けることができるので、大人数での試験よりも集中した聞き取りやすい環境で、リスニング試験に挑むことができるようになりました。
一方で、パソコンでの試験導入で事前に問題文を確認する難易度があがった気がします。また書き写す時間が10分から2分に変更になったので、答えはすぐにその場で書いてしまうように癖付けましょう。
リーディングセクション
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文章が左側、質問が右側にきています。質問は折り畳まれているので、一気に問題だけを見ていくのに、便利な構図になっています。
一番上に時間があるので、時計を持っていなくても残り時間がわかるようになっています。
ライティングセクション
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左側にグラフがあり、右側に回答文を記入する欄があるので便利です。
Word Countがついているのでいちいち文字数を数える必要がなくなりました。リーディング同様、残時間が上に出ているのは便利です。
問題のサンプルが掲載されている動画は、ブリティッシュ・カウンシルのページからご覧いただけます。
IELTS CDIテストの申込み方法
2019年3月時点でCDIテストは英語での申込みとなります。また場所は東京のブリティッシュ・カウンシル会場のみとなります。
IELTS CDIテストの申込みはブリティッシュカウンシルのページから行います。
ここでは3つのステップを説明しています。
①日付を選択します(スピーキングの時間も選びます)
②ブリティッシュ・カウンシルでアカウントを作成します
③予約と支払いを行います
注意点として、パスポート情報を記載する必要があるので、用意してください。
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先程のページからスクロールをするとテストの種類を選ぶことができます。アカデミック、ジェネラル、UKVI(ビザ取得目的)のいずれかを選択して、次の画面に進みます。
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受験地を選んでください。日本の場合はJapanです。次に受験月を選択します。月は複数選択可能です。
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次に受験地の詳細を選びます。日本の場合は、東京新宿区の神楽坂でしか行われていないです。近い将来に別の都市で開催される場合は選択する際に注意しましょう。
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カレンダーで色が濃くなっているところが、選択が可能な日程です。平日の火曜日から木曜日まで受験できる状態になっていました。
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日付を選ぶと、テストの詳細を記した画面がでてきます。IELTS Academicテストの概要・当日のタイムスケジュール、場所がでてきました。次にスピーキングテストの時間を選びます。
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スピーキングの時間は、日によって多くの時間帯から好きな時間を選ぶことができます。また30分前に到着している必要があるので、余裕がある時間を選ぶようにしましょう。
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この後にステップが6つくらいあり、個人情報を入力したり、アンケートを入力して、カード情報を入力すれば完了です。日程を確定して申し込みをしてから25時間しかホールドされないので、その間にすべての手続を終了させるようにしましょう。
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IELTS CDIテストが受験できる国の一覧
現状IELTSのコンピューターテストが受けられる国を記載してみました。意外にもたくさんの国が実施しているので、留学中で日本にいなくても受験できる可能性は広がりますね。
- UAE
- アゼルバイジャン
- アルゼンチン
- イタリア
- インド
- インドネシア
- ウクライナ
- ウズベキスタン
- エジプト
- オーストラリア
- オーマン
- ガーナ
- カザフスタン
- カタール
- カナダ
- カンボジア
- クエート
- ケニア
- コロンビア
- サウジアラビア
- シンガポール
- シンガポール
- スリランカ
- タイ
- チリ
- トルコ
- ナイジェリア
- ナイジェリア
- ニュージーランド
- ネパール
- バーレーン
- パキスタン
- バングラデシュ
- フィリピン
- ブラジル
- ベトナム
- ペルー
- マレーシア
- メキシコ
- ミャンマー
- レバノン
- ロシア
- 韓国
- 香港
- 台湾
- 中国
- 南アメリカ
- 日本
今後も実施国は増えていくと思われます。(2019年3月更新)