こんにちは、IELTS-A-ROOM(@IeltsRoom)です。
本記事では【IELTS勉強法・対策の総まとめ】ということで、まだIELTSを受けたことがない人がこれを見ればIELTSの概要、勉強法、対策がわかるようになっています!
IELTSとは?
IELTSは (International English Language Testing System)の略でアイエルツと読みます。
IELTSは、世界140か国、10,000以上の機関で認定されている4技能を測る(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)英語テストです。
海外留学や海外移住の際に必要な資格として使われています。
種類 | ・アカデミック ・ジェネラル・トレーニング ※ビザ取得のためのテスト「IELTS for UKVI」を受験し、アカデミックまたはジェネラルを選択する |
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テストの内容 | ライティング:2タスク(60分) リーディング:40問(60分) リスニング:40問(30分) スピーキング:3パート(10分~15分) ※試験会場によりスピーキングは別日程の場合あり。 ※IDPでIELTS申し込みをすると時間指定ができます |
テスト形式 | ・ペーパーベース ・コンピューターベース(CDI) ※コンピューターベースの開催は現在東京のみ。 |
料金 | 25,380円(税込) |
管理・運営団体 | 所有機関 ・ブリティッシュ・カウンシル ・IDP : IELTS オーストラリア ・ケンブリッジ大学 ESOL 運営機関 ・財団法人日本英語検定協会 ・JSAF ・北九州予備校 |
試験日程・場所 | BC IELTS(英検)の試験日程・場所 全国16ヶ所で毎週テストを実施しています。 開催場所:札幌、仙台、埼玉、東京、横浜、長野、金沢、静岡、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡、熊本 >BC IELTSのスケジュールを見るIDP IELTS(JSAF、北九州予備校)の試験日程・場所 全国16年で毎週テストを実施しています。 開催場所:札幌、埼玉、東京、横浜、山梨、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡、熊本、長崎 >IDP IELTSのスケジュールを見る |
申し込み方法 | 通常のIELTSはIDPと英検を通じてブリティッシュ・カウンシル(BC)に申し込みができます。 |
IELTS難易度(TOEIC/TOEFL/英検との比較)
IELTSとTOEFLやTOEICなどのテストスコア換算は公式には発表されていませんが、以下に目安で記載しています。
移住・留学などで必要なIELTSスコアは「5.5~7.0」になりますが、TOEICであれば「600~970」、英検であれば「2級から1級」といった幅広いスコアになります。
IELTSテストに関して「0.5」をあげるためにはTOEICで「80点」あげるようなもので意外と時間がかかる、TOEICのように5点刻みであがっていかないので成果が目に見えづらい傾向にあります。
IELTS Academic |
TOEFL iBT |
TOEIF | 英検 |
---|---|---|---|
9 | 110 | – | – |
8.5 | 105 | – | – |
8 | 100 | – | – |
7.5 | 95 | 970~990 | – |
7 | 91 | 870~970 | 1級 |
6.5 | 78 | 820~870 | – |
6 | 67 | 740~820 | 準1級 |
5.5 | 55 | 600~740 | – |
5 | 46 | 550~640 | 2級 |
4.5 | 34 | 500~550 | – |
4 | 27 | 450~490 | 準2級 |
※IELTSとTOEFLの換算表はアメリカのネブラスカ大学の論文を参考にしています。
Validation and Linking Scores for the Global Test of English Communication: White Paper
M Kim, WZ Smith, TY Chin – 2017 – benesse.co.jp
https://www.benesse.co.jp/gtec/schoolofficials/research/pdf/doc-2016-02.pdf
IELTS種類(アカデミック・ジェネラル)
IELTSにはアカデミックとジェネラルの2種類があります。
どちらの試験を受験すべきか?というのは、スコアを提出する先によっても異なりますが、以下で一般的な用途とテスト問題の違いについて説明します。
用途の違い
- 英語圏で学業以外の研修を受ける場合
- オーストラリア、カナダ、ニュージーランドへの移住申請をされる場合
- 一般的に海外の大学・大学院などに留学する場合
- 英語圏での看護師や医師登録申請をする場合
テスト問題の違い
アカデミックとジェネラルな違いは「リーディング」と「ライティング Task1」です。
- リーディング
3つの長文(アカデミックなトピック) - ライティング
図表の説明
- リーディング
4~5つの短文と1つの長文(書籍、雑誌、新聞、広告などから引用) - ライティング
手紙の説明
※リーディングでは英文の難易度はジェネラルのほうが低いが、多くの正解数を出す必要がある。
>British CouncilのIELTSアカデミックの説明を読む
>British CouncilのIELTSジェネラル・トレーニングの説明を読む
「IELTS for UKVI」とは?
実はIELTSにはアカデミック・ジェネラル以外にも種類があります。それは「IELTS for UKVI」です。
「IELTS for UKVI」はIELTS for UK Visa and Immigrationの略となっていて、IELTSスコアの提出先によって、この試験での証明が必要となります。
イギリス大学院留学において英語のファンデーションコースに必要なビザを取得する際にIELTS for UKVIでのスコア提出が求められることがあります(2019年現在)。
IELTS for UKVIの特徴
IELTS for UKVIの特徴を通常のIELTSとの違いから6点まとめてみました。
種類 | Academic/General Training/Life Skills A1/Life Skills B1 ※IELTS for UKVIも通常のIELTS同様アカデミックとジェネラルから選ぶことができます。 ※「IELTS Life Skills」はビザ申請の際、スピーキングとリスニングにおいてCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)でスコアを証明する人を対象としています。 |
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料金 | IELTS for UKVI 受験料: 30,600円(税込) IELTS Life Skills 受験料: 23,000円(税込) |
セキュリティ | 鉛筆、消しゴムは全て貸し出し(持ち込み禁止) 飲み物(水)は試験会場で配布される 試験中は録画されている |
開催頻度 | 1ヶ月に2回から3回程度 |
会場 | 東京と大阪のみ |
成績証明書の発行 | IELTS for UKVIの場合は筆記試験日から13日目 IELTS Life Skillsは試験日から6日目 ※発行日が祝日の場合、成績証明書の発行ならびに郵送は翌営業日になります。 |
最新情報に関してはブリティッシュ・カウンシルのホームページをご確認ください。
IELTSの勉強法を伝える前に知っておくべきこと
IELTS採点の仕組みと内容
IELTSの勉強法を考える前にスコアの採点基準・内容を理解することをおすすめしています。
とりわけライティングでは各項目に分けて採点基準を知ることで対策の手順が大きく変わってきます。
ライティングの例でいうと、「課題の達成度/回答(Task Achievement / Task Response)」「一貫性とまとまり(Coherence and Cohesion)」という項目があり、英語力ではない部分のスキルが問われています。
IELTS0.5を上げるためにかかる時間は?
IELTSのOverallスコアを0.5伸ばすためには1ヶ月から3ヶ月かかると言われていて、1.0を伸ばすには6ヶ月から1年かかるとも言われています。
英語力やIELTSのテスト形式にどれだけ慣れているかにもより変わってくるので、あくまでも目安になります。
もし現状IELTSテストを受けてみて、目標スコアから大きく乖離している場合は独学だけでなく語学学校の受講で点数を伸ばすことも考えられます。
後悔しないためのIELTS勉強法
これまでもIELTSの勉強法について「参考書の選び方と使い方」「公式問題集を使った勉強法」など本ブログで説明してきましたが、ここでは後悔しないためのIELTS勉強法をお伝えします。
模擬テストを受けて目標スコアとのギャップを理解しよう
IELTSの勉強を始める前に、IELTSテストを受けて現在の実力とそのスコアのギャップを理解します。
前述で紹介した「TOEFL/TOEIC/英検のスコアの換算表」で大体のスコアの把握はできますが、可能であればテストを受けておくといいと思います。
目標スコアとギャップスコアがわかれば、どのスコアを伸ばすか?の計画を立てて実行していきます。
▼おすすめの模擬テスト
IELTS共同所有機関のIDPが行っている「IELTSプログレス・チェック」
- オンラインにてアカデミックまたはジェネラル・トレーニングのテストができる
- IELTS採点者によるフィードバック
- 料金は1テスト4,885円(セット割:2テストで8,263円)
他にも私のブログにて東京・大阪で受けられるテストも紹介しておりますので、合わせてご覧ください。
IELTS勉強法~単語・文法・発音の対策
単語、文法はIELTS対策の基礎となります。勉強のはじめに取り掛かることでスコアの底上げの土台となってくれます。
単語
IELTS専用の単語帳「実践IELTS英単語3500」などをを使って目標スコアのところまで覚えましょう。
単語だけを覚えるだけでなく、同義語も意識しておさえるとリーディング・ライティングで役立ちます。
またスピーキング・ライティング時に使えるようになるため、文章で使ったときにどうなるか?ことを意識することも大事です。コロケーション・熟語などもおさえておきましょう。
文法
文法は高校のセンター試験で必要なものを網羅しておけば問題ないです。
単文だけでなく複文が作れるように、関係代名詞を利用した文章が即座に読めるなどは大事なスキルとなります。
もし文法の練習が足りてないと感じる場合は、文法書を読み込む、複雑な英文を解釈する、リーディング量を増やすなどの対策が考えられますので自分に合った方法を試してみましょう。
発音
発音の勉強はリスニング、スピーキングに影響するので早めにやっておくことがおすすめです。
とりわけリスニングでは英語ひとつひとつの音だけでなく、語句が繋がった音の変化を意識して聞けるようになると聞き取り力がぐーんと伸びることも!
またスピーキングでは採点項目のひとつとなっていますので、できるだけ早い段階で書籍やオンライン英会話の活用で発音スキルをつけていくようにしましょう。
IELTS勉強法~公式問題集
IELTSの勉強法で最もおすすめなのが公式問題集を利用した方法です。
テスト形式で解くだけでなく何度も繰り返し復習に使える教材になっています。
各セクションに分かれた勉強法を「IELTS公式問題集(過去問)の勉強方法を考えてみる【最低限やることを知る】」に記載しているので、詳細は記事をご覧ください。
IELTS勉強法・対策の総まとめ
今回はIELTSの概要から勉強法・対策までをひとまとめにした記事を書いてみました。
この記事がこれからIELTSを学習する方の指針となれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。IELTS-A-ROOM(@IeltsRoom)でした。