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【インタビュー】受験英語でも戦える!IELTS攻略戦術

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イギリス南部の大学院に進学されたKさんは、仕事の中で感じたアジアの旧植民地国と英仏などの旧宗主国の得も言われぬ関係を目の当たりにしたことをきっかけにイギリスへの留学を決意しました。

Kさんは大学入試の際に英語を勉強され、その後は仕事で英語を利用する部署に数年いたとのこと。ただ文法・リーディング・ライティングを得意とする、いわゆる「日本の英語教育」を受けてきたため、リスニングが苦手とのことです。

今回はそんなKさんに、センター試験で学んだ英語を活かして、どのようにIELTS対策をされたか聞いてみました。

話者プロフィール:Kさん

千葉県出身。日本の英語教育を受けてきたため、文法やリーディング、ライティングが得意。発音が完全に日本語英語なため、リスニングには強い苦手意識あり。
大学卒業後、アジアに関する仕事で英語を使うようになる。イギリス南部の大学院に留学し、「East Asian Studies」を専攻。

インタビュー目次

  • 大学院留学を決意したきっかけは?
  • イギリス留学を決めたときの英語レベルは?
  • IELTS6.5獲得の道のりを教えてください
  • イギリスの大学院選びは?
  • イギリスの留学生活はどうだった?
  • 今後のKさんの英語学習と生活について
  • 最後にこれからIELTSを受ける人にメッセージ

大学院留学を決意したきっかけは?

大学院留学を決意したきっかけは2つあって、英語で国際経済・政治などを勉強して仕事に生かしたいというのと、仕事の中で欧州の旧宗主国のアジアの旧植民地の途上国との間の絵も言われぬ関係を垣間見て、純粋にヨーロッパから見るアジア観に興味を持ったからです。

英語で国際経済・政治を勉強したい

社会人になって、アジア途上国へのビジネス展開を担当していました。特にアジアのインフラの整備などで、日本のモノ・技術を海外に輸出するとかです。

仕事で英語は使っていても、英語の勉強をしっかりしたことがないというコンプレックスがありました。大学院留学をする友人も多く、上司からのすすめもあり、大学院留学を意識するようになりました。

仕事に勉強した知識を活かしたい

あるとき「送電網の整備」の仕事を担当したんですが、例えばベトナムのある電力会社のアドバイザーみたいな立場に旧宗主国であるフランス人がたくさんいて、日本人の提案なんて聞かない、みたいな状況に陥ったことがありました。

また、インドで高速鉄道の輸出を担当したこともあったのですが、新幹線のように専用線がある日本と違い、インドは欧州のようにローカル線も特急も同じ線路で走ることになっています。そのことから両者の作る車両では、衝突に対する設計構想が違ってきます。明らかに日本の車両はインドでは見劣りしていました。

欧州は、その国のインフラ・システムの基本構想みたいなものをうまく押さえてビジネスに生かしたり、また、米中両者を冷静に見て「いいとこ取り」をうまくしているようにも見えました。

そうしたことから、欧州から見るアジア・中国、国際経済・政治とはどういうものか、大学院で勉強したいという意識が高まっていきました。

イギリス留学を決めたときの英語レベルは?

とはいえ、もともとどうしても英国に行きたかった訳ではありません(笑)

大学院留学を決めたのが2013年の夏頃で2014年には留学を予定していました。英語は3年くらい全く使っていません。多分TOEICは770点くらいでしたが、はじめはイギリスかアメリカの大学院に行くかは特に決めておらず、まずTOEFLを受験しました。

なんとTOEFLの初受験の結果は42点でした(IELTS換算ではOverall 5.0)。

TOEFLは試験時間は4時間30分と長い、パソコンの試験に慣れてないので難しく感じました。またリスニング・スピーキング・ライティングでは、聞こえないと問題が解けないので、リスニングが苦手な私には厳しかったですね…。

そんなときに英国の大学院を卒業した先輩からIELTSというテストがあるから受けてみたら?と勧めてもらいました。実際受けてみるとIELTSは5.5とそんなに悪くない結果でした。

IELTS6.5獲得までの道のりを教えてください

まずTOEFLからIELTSの勉強にシフトしていったわけですが、IELTSは受験英語を勉強してきた人に有利だと思いました。

ちょっと冗談みたいな話ですが、TOEFLのようにパソコンに向かって試験を受けるわけではないので、紙とペンがあるのでヤル気が出ました(笑)

どの教材を使ってIELTSを勉強していましたか?

Collins English for IELTSシリーズを使ってIELTSの対策をしていました。各分野ごとに本があるので、苦手分野を重点的に補填するのに向いています。

IELTSリスニング・リーディングについて

リスニングは苦手だったので、試験でもやはり苦手意識が最後まで払拭できませんでした。特に対策も見当たらず、もう聞くしかない、しかも聞きやすいもので自信を持とう、ということで、NHKやBBCの英語ニュースを通勤中や休日にひたすら聞いていました。

リーディングは特に対策せずに臨み、ライティングとスピーキングをメインに対策をしました。その理由がリーディングは文章や問が素直で、またほとんどの質問が文章の順番に並んでいるので、質問を先にみて問題文を読んで問を順番に解いていくことが良いと思います。慣れれば6.5や7.0は取れると思いました。

IELTSライティング対策について

ライティングとスピーキング対策の話をすると、時間も限られており、色々とtipsがありそうなので塾に通ったほうが効果的だと思いました。SI-UKという留学エージェントが主催するIELTS100回コース(約30万円)を受けてました。

ライティングは、全体の構造を論理的に整理してロジカルに説明していくということを意識しました。そのため、論理構造の部分をテンプレとして覚えてしまうことが極めて有効でした。大げさかもしれませんがライティングのタスク1、2も半分くらいの字数はこの「論理構造」テンプレで対応できるはずです。

そこからは、問にあわせてどのように主張をクリアに説明し、それを補足する説得的なエビデンスを補足するというやり方を心がけていました。

こうしたやり方なら、6.5や7.0も達成できます。持ってくるエビデンスには、例えば”According to the survey by the XXX Institute, ”とかして、事実と確認できないことも書いてました。IELTSのライティングは英語での論理的一貫性をみるテストなので、そのサーベイが事実かどうかは問われていませんでした。

とにかくテンプレを覚えて書いていたので、塾では同じテンプレを書きすぎて先生からはおもしろみがないと言われる始末でしたが(笑)、ただこうした訓練は大学院で論文を書くには大変役立ちました。

IELTSスピーキング対策について

スピーキングはもちろんこれも苦手なのですが、あまり型に詰め込まずに自然体で話すことを心がけました。

スピーキングのテストでは「子供と大人の笑いの違いはなにか?」とか、「人はいつ引っ越しをするのか?」といった突拍子もなく日本語でも答えられない質問が印象的でした。

ただ、これも慣れが大事なのかなと思いました。なので場数を踏むのが大事ですが、発音などはなるべく気にしつつも、とにかく落ち着いて堂々と、笑顔で身振り手振りを交えて説明することを心がけました。

試験官がもっと話そうと思いたくなることがkeyだと塾の先生から聞かされていたので、
しゃべるだけではなく笑顔も心がけました(笑)個人的な印象では試験官が最後非常にfriendlyになってくれたと感じたのですが、スピーキングは6.0でした。

勉強し始めて1・2ヶ月後には6.0を獲得することができたので、正直そこからはあまり勉強しなかったのですが、最終的にはIELTS Overall6.5を獲得することができました。ただ、リスニングが5.5だったのでプリセッショナルコースに進みました。

イギリスの大学院選びは?

第一希望はLSE、UCLなどのロンドンの大学に行きたいと思っていましたが、IELTSが最低でも7.0必要なことから、他の地域の大学で開発学などを中心にサセックス、ブリストル、エジンバラなどに出願しました。

最終的には、プリセッショナルコースの期間などの制約もあり、また授業がセミナー形式で楽しそうだったので、ロンドンの大学ではなく南部の大学に進むことにしました。

イギリスの留学生活はどうでしたか?

英語に関して

全体的に留学生が多く、イギリス人が少なかったです。特に、私が専攻したEast Asian Studiesの学部は中国人ばかりでした。

幸いなことに、中国語が少しは話せたので中国人ともうまくやってましたが、もう少しイギリス人と友達になりたかったですね。クラスに1~2人くらいしかいませんでした。
ただ、英語を会話の相手をしてもらう代わりにご飯をおごるとかして、なるべくイギリス人とふれ合うことにしました。一石二鳥でしたね(笑)

英語力に関していうと、もしスムーズに留学しようと思うとIELTS7.0または7.5程度ないと厳しいでしょうね。でも6.0あれば、十分コースを修了することはできます。

勉強に関して

タームごとにエッセイの課題があるのですが、いつも学期期間中に準備を進めて、すぐに終わらせて色んなヨーロッパの国に旅行に行ってました。これが一番楽しかったですね(笑)

卒論は仕事を再開する時期と重なっていたので、早く終わらせることを意識しました。卒論の成績はギリギリ合格と、あまりいい結果ではなかったです。

勉強面でいうと、もともと思い描いていた旧宗主国の影響とふれ合うというのは、やはり闇のtipsであって、なかなかそういうことが大学の勉強では出てこなかったです。ただ、客観的で中立的立場から見る米中の関係と欧州・EU、英国がどう振る舞うか、などの議論は非常に興味深かったなと思います。

今後のKさんの生活について

英語に関して

日本に帰ってきてからは英語に触れる機会はなかったのですが、留学した人はTOEIC900点は獲得するみたいな雰囲気があったので、つい先日TOEICを受けました。
相変わらずリスニングは「聞こえない」という感じで苦手意識がありましたが、リーディングは時間どおりに解くことができました。

仕事に関して

30代後半になってからキャリアについて考えることが多くなりました。
これまでの仕事で得意な分野というのは特になくいろんな仕事をしてきたのですが、専門性を高めていきたいですし、その中で「人に携わる」ということを一つの強みとしていきたいなと思います。それに、いつかは欧州に仕事で帰りたいです(笑)

最後にこれからIELTSを受ける人にメッセージ

IELTSは英語能力テストというよりかは、ロジカルに説明する、critical thinkingする、という意味では、「言語の運用能力」が問われるので、英語そのものには苦手意識があったとしても、言語運用を日々訓練される社会人には有利なテストだと思います。

したがって、英語が苦手と思っている人でも大学院に必要な英語力まで持っていくことは可能です。

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