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【インタビュー】できるだけお金をかけずにIELTS6.5を獲得した試験対策方法とは?

【インタビュー】できるだけお金をかけずにIELTS6.5を獲得したMMさんに聞くIELTS試験対策方法とは?
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現在教育関連の独立行政法人の国際課に勤務されているBig Fat Rabbitさんは独学でIELTS Overall6.5(L6.5 R7.5 W6.0 S5.5)を取得されました。今後はスウェーデンの大学院への留学を検討されています。

お仕事で英語の資料を読むことが多く、IELTS試験では業務の分野にまつわる内容がリーディングにでてきたこともあり、問題が解きやすかったと語ってくれました。

今回はBig Fat RabbitさんにIELTS試験対策のための情報収集方法から勉強戦略の立て方、各セクションの勉強方法まで詳しく聞いてみました。特に試験から逆算したときの勉強戦略の立て方は目から鱗が落ちるほどおもしろい内容になっています。

話者プロフィール:Big Fat Rabbitさん
東京都出身。大学卒業後、教育関連の独立行政法人の国際課に勤務。独学でIELTS対策を行い、目標スコアであるOverall 6.5を獲得。会社のサバティカル制度を利用してスウェーデンの大学院で教育学を専攻予定。

Q. IELTSの勉強をはじめたきっかけを教えてください。

私の場合、IELTSを1回勉強したのですが試験を受ける前に勉強を辞めてしまい、また期間が空いてからIELTSの勉強を再開したという経緯があります。

2017年9月から11月に会社から派遣され3ヶ月間オーストラリアのシドニーに留学をしました。もし将来的にオーストラリアに移住をするならIELTSが必要という理由からIELTSの勉強をはじめたのですが、モチベーションを上手く保てず勉強をストップしてしまいました。

次にIELTSの勉強を再開したのは2019年1月でした。昔から知人であったスウェーデン人とお付き合いすることになりました。そこで彼と一緒に暮らすことも考えスウェーデンの大学院に挑戦しようと思い、半年ほど独学で勉強を行いました。

Q. Big Fat Rabbitさんの英語力について教えてください。

IELTS6.5のスコア

2019年7月1日に受けたIELTSがOverall 6.5(L6.5 R7.5 W6.0 S5.5)です。教育関連の独立行政法人の国際関係にまつわる部署に勤務しており、日常的に英語を使っています。

私の大学入学時のTOEICが630点でした。大学ではインドネシア語も学びつつTOEICの勉強も行い、大学卒業時にはTOEICが875点でした。

英語を使うと世界中の人とコミュニケーションが取れるということもあり、中学生のころより英語に興味はありました。高校に入り英語以外の語学も勉強したいと考え、外国語が勉強できる大学の進学を決めました。

外国語大学に進学に向けて試験では英作文が2つ(各300 words)あり、高校の先生にお願いして毎日1本エッセイを書く練習をしていました。今回IELTS試験においてもライティングのタスク2でそこまで難しいと感じなかったのも、大学受験時に勉強したことが活きていると思います。

Q. IELTS勉強はどのように始められましたか?

IELTSだけではなく大学受験などでも同じですが、まずは情報収集を行いました。インターネットでIELTSブログや情報サイトを読み込んで、戦略を立てたり参考書を選びました。

まず自分のIELTSの点数がどれくらいなのかを知るために「AGOSのIELTS模試」を受けにいきました。こちらの模試はIELTSのテストをすべて受けるわけではないですが、自分の実力を知ることができました。

IELTS AGOSアゴスの体験

その時の模試の結果がIELTS Overall 5.5だったので1.0をあげるために、どうすればいいかを考えることにしました。

本番の試験を受けたことはなかったのでどれくらいの勉強期間が必要かはわからなかったのですが、リスニングとリーディングは大体自分の点数が何点台になるかを確認することができるので、目標点数よりも高い7.0から7.5になるまで模試を解くことにしました。

ライティングは時間通りに書ける練習をし、スピーキングは文法というよりも自分が話すことに慣れるという練習を続けていくことにしました。

Q. IELTS対策のためにどのテキストを使用されましたか?

IELTSの参考書ですが、インターネット上で評判が高いものを使いました。

  • IELTS公式問題集11と12
  • Target Band 7
  • Listening for IELTS

を中心に使用しました。文法の復習には「Forest」の文法書を使っていました。「Listening for IELTS」は時間がなく、問題を解く時間はなかったのですが、音読を中心に活用してました。

また情報収集のために、「IELTS-BLOG」のメルマガに登録しました。最新のライティング&スピーキングの過去問がメールで送られてくるので、それを試験問題に見立てて勉強することもありました。

たまにライティングの模擬回答も送られてくるのですが、IELTS7.5や8.0のものが多く難しすぎたので参考にはしていませんでした。

Aki
Aki
IELTS-BLOGはTarget Band 7の著者シモーネ先生のウェブサイトですね!

Q. 各セクションの勉強方法を教えていただけますか?

IELTSリスニング

公式問題集の問題を解いて答え合わせをするという方法とスクリプトを見ながら音読を繰り返し行いました。

パート別の対策も立てて、自分ができないところできるようになるまで練習をするスタイルを取りました。例えばパート1の場合、電話番号や住所の聞き取りが苦手でした。Youtubeの電話番号を読み上げるビデオを見ながら練習をしました。

またパート4は穴埋め問題で質問文章を読めれば回答できる確率があがることがわかっていたので、質問文章を早く読めるように工夫をしました。

あと細かい話にはなりますが、リスニングタスク1の地図の問題では、右左が混乱しやかったです。というより、単に’right’と’left’が頭の中で一瞬で右左に結びつかないので、音声が流れる前に目に見える形に紙に記しました。こうした自分の弱点を見つけた時は、問題用紙にはじめに右・左を書いてしまって混乱しない工夫をしました。

IELTSリーディング

リーディングは公式問題集を時間を測って解く練習をしました。通常のIELTSリーディング試験では20分✕3パッセージの1時間ですが本番に緊張してしまったりするので、答えを書き写すまでの時間を含めて1パッセージ17分に設定しました。

社会人になってから学生時代とは違い集中力も落ちている、仕事があるため勉強だけに時間を費やせないことから、平日勉強するときは3パッセージ全部ではなく1パッセージだけ解いていました。

問題を解くときの工夫としては、先にすべての質問文に目を通してキーワードをピックアップ、本文に戻ってキーワードの該当箇所マークをつけておきます。その後に質問文に戻って回答します。

この時すぐに回答を導き出せるわけではなく何回も読み返すことがあるのですが。キーワードがピックアップできている分答えとなる文章をすぐに発見することができました。

IELTSリーディングは速読ができないと勝負にならないと考えていたので、ある一定スピードのリズムで読むことができるようになるためにもトレーニングが必要だと思いました。

そのトレーニング方法としてはCDがついていてシャドウイングできる教材がいいです。例えば、高校時代に使っていた「速読英単語」は長文を読む必要があるので、単語力もつくし、発音も覚えなければいけないのでリスニング&スピーキングの練習にも繋がります。

Aki
Aki
追加で質問です。IELTSリーディングの勉強方法で精読をやっている人が多いと聞くのですが、Big Fat Rabbitさんは精読はされましたか?
Big Fat Rabbitさん
Big Fat Rabbitさん
はじめてIELTSを勉強したときにはやってみたのですが、知らない単語って結局でてきてしまうので、それを全部調べ上げるのは意味がないと感じ精読はやりませんでした。

わからない単語がでてくる中で与えられた質問に答えられるようにするということ、一定のスピードでリーディングを読んで理解できることのほうが優先度が高いように思いました。

IELTSライティング

ライティングは各セクションの中で、最も力を入れて対策をしました。手書きの試験というのもなかなか慣れないので、ペンを実際に握って書いていました。

ライティングは高校時代に勉強したこともあってテンプレートさえできれば、書けば書くほどコツが掴めて何度も練習していくうちに時間内に書けるようになりました。

構成でいうと、イントロで結論を述べその理由はいくつかありますという。1つめの理由を書いて、理由を支える事例や統計を説明する。2つめの理由を書いて、理由を支える事例や統計を説明するだけど◯◯という反対意見がって、でも私の意見にはメリットがあるというような説明を書きます。

事前に調べた情報だとIELTS試験では必ずしもホントのことを書く必要はないので、統計を作り上げてしまったり、あとは自分の本心ではAという意見に賛成だけど書きづらそうなのでBという意見にしてみる、ということも行ってました。

IELTSスピーキング

スピーキングは全セクションの中で一番準備期間が少なかったです。勉強方法としてはスウェーデン人の彼氏と会話の練習をしたり、あとは独学で対策しました。

もともとスピーキングが苦手に感じていたのですが、できない自分と向き合って対策をすることで点数があがると信じて改善を重ねていきました。

例えばスピーキングは全体で11分から14分あり、パート2とパート3で時間が決まっているので決められた時間で回答することを心がけました。

パート2ではメモを渡されて1分間で考えて、2分間で話すのですが、はじめてやったときは1分で自分の考えをまとめることも難しく、また2分間フルに話せずに「あ~」「う~」とかいいながら30秒くらいで終わってしまいました…

その後に文法うんぬんよりもまずは話せる訓練をしないといけないと思い、時間を測って2分間話すことに慣れるんだ!と練習をしていきました。

他に行った対策方法としては、1日1回練習し、自分の声をレコーディングして発音や文法の間違いを確認していました。またIELTSでは必ずしもホントのことを伝える必要がないというのも知っていたので、どうしても答えられないときはライティング同様デタラメでもいいから答えられるように練習しました。

Q. 今後のBig Fat Rabbitさんの英語学習と生活について教えてください

【インタビュー】できるだけお金をかけずにIELTS6.5を獲得したBig Fat Rabbitさんに聞くIELTS試験対策方法とは?英語学習でいうと、明確な目標はないです。英語は勉強してもきりがなく死ぬまで勉強するのかな?と思っています。

最近はパートナーとは英語でやりとりをしているので以前よりも英語は上達している気がしますが、発音は苦手なのでゆくゆくは矯正できればと思っています。

生活については、サバティカル制度を利用してスウェーデンの大学院に進学を検討しているので準備ができればと思います。そこではパートナーと一緒に暮らすことも想定しているので、人生の大きな一歩だと感じています。

編集後記

今回のインタビューではIELTS試験対策前の情報収集の大切さ、また勉強戦略の立て方についてお話いただきました。各セクションの勉強方法も非常に興味深くお伺いできました。

インタビューを通じてBig Fat Rabbitさんは試験勉強の対策方法を考えるのが得意な方だとお見受けしました。「現状把握→戦略立案→弱点克服」という方式で自分に真摯に向き合う姿も素晴らしいと感じました。

とりわけIELTSリスニングとリーディングで何点取れるかを把握してからIELTS試験に挑めば、点数が足らずに受験料に数十万円使うということも少なくなりそうだと感じました。

史上最長の2時間にも及ぶインタビューでしたが、包み隠さずお話してくださったBig Fat Rabbitさんに感謝です。スウェーデンから戻られたら留学時の経験談も続編として、ぜひお伺いできればと思います!

ありがとうございました!

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