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【インタビュー】スパルタ式でもIELTS点数が伸びない?フィリピン留学の苦労とは?!

フィリピンIELTS対策
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現在フリーランスのカメラマンとして活動されているミドリさんは、IELTS目標スコアを獲得するためにフィリピン留学を利用して対策を進められました。

5ヶ月の留学を経てIELTSに必要な対策は知ることができるものの、「フィリピン留学に行ったからといってIELTSの点数がすぐに伸びるわけではない」と語っています。

今回の記事でミドリさんのフィリピン留学でIELTSコースを受講する苦労を事前に知っていただくことで、今後留学を検討されている人のマインドセット(心の準備)のお手伝いができればという内容になっています。

話者プロフィール:ミドリさん(@midori02_27)
静岡県出身。勤務先の企業が日系→外資系に変わることをきっかけで英語の勉強を再開。40歳を過ぎた時にオーストラリアの専門学校を目指すために、フィリピン・クラークにてIELTS試験対策を開始。現在はIELTS Overall5.5取得のために勉強中。

Q. IELTSの勉強をはじめたきっかけを教えてください

40歳を過ぎ、ワーキングホリデーをしなかった後悔から、TAFE(テイフ)というオーストラリアの公立の専門学校に入学するためにIELTSの勉強をはじめました。

私の場合は写真を学べる専門学校の入学条件がIELTS5.5だったので、それを目標に対策をすることにしました。

Q. IELTS試験対策でフィリピン留学を選ばれた理由をお伺いできますか?

midori02_27

実は2012年頃、所属している会社が日系から外資系企業に変わるタイミングで休暇が取れ、フィリピン・セブに2ヶ月間留学をしました。

フィリピンに行く前まで全く英語と縁がない生活をしていました。当時フィリピン留学前に受講したTOEICも240点だったのを覚えています。留学後に受けたTOEICが550点にあがり、これまでよりも英語が話せるようになり海外旅行に積極的に行けるようになって世界が広がったと感じました。

そんな当時の思い出もありフィリピンに留学すれば英語力が伸びるという実績、そして会社を退職して勉強する時間があったため、フィリピンに留学でIELTSを勉強しようと決めました。

Q. IELTS対策に「クラークCIP」を選んだ理由を教えていただけますか?

クラークCIPの様子

IELTS対策をしていて、治安がいい語学学校を探していたところ、株式会社アナザーストーリーさんが運営する「セブ留学アカデミー」さんに紹介してもらいました。

治安がいいところにこだわっていたのは、2012年にフィリピン・セブに留学したときの光景が衝撃的だったためです…。今は改善されているかもしれませんが、学校の周りにストリートチルドレンがたくさんいたためです。

治安がいいことに加えクラークCIPでは

  • 様々な国籍の学生が在籍している(韓国人、台湾、中国、ミャンマー、モンゴル)
  • ネイティブ講師が在籍している
  • 100名定員と小規模
  • wifiが使えそう
    (フィリピンではwifiが繋がらないところも多いですが実際に使えました)

という理由も決め手になりました。

また私は5ヶ月間の留学をする前に、有給消化で2週間のIELTSコースを受けてみました。もしフィリピン留学に不安がある人は短期コースを利用して様子を見てみるのもいいと思います。

Q. フィリピン留学前と後でのミドリさんの英語力を教えていただけますか?

フィリピン留学を行く前に受けたのがIELTS Overall 4.5(L5.0 R4.5 W4.0 S4.5)でした。

フィリピン留学後はOverall 5.0(L5.5 R4.5 W5.5 S4.0)まで伸びたのですが、目標スコアであったOverall 5.5には惜しくも届かず…

長くいると先生と馴れ合いが生まれたり環境に飽きてきたりでした。

IELTS対策は十分に教えてもらったので、あとは自分で回数をこなし、目標スコアに対して足りない部分を埋めるのみだと思いました。そのため日本に帰国しました。

Q. フィリピンの語学学校「クラークCIP」でのIELTS授業の様子を教えてください

クラークIELTS対策クラークCIPには、一般コースと点数保証コース(5.5/6.0/6.5/7.0)があって私が受けたのは一般コースを受講していました。

一般コースの場合は45分が6コマあり、スパルタコースはリーディングの模擬試験が月・水、リスニングの模擬試験が火・木、義務自習が夜の7時から10時までありました。また全IELTS生徒に毎週木曜日はスピーキングテスト、毎週金曜日は単語テスト、毎週土曜日は (L/R/W)の模擬試験で休まるときがなかったです。

Aki
Aki
それぞれの授業の様子をミドリさんにお伺いしました!

IELTSリスニング授業の様子

先生が事前に注意点を説明してくれて問題を解くスタイルでした。また何のトピックについているかを理解して、トピックから話されそうな単語を想起します。

あと会話のシーンの場合、色々話をして「but」がくると、その後の文章が答えになりやすいとか、小テクみたいなのも教えてもらいました。

また授業で行った内容は空き時間や夜に復習ができるように、インターネット上で音源をダウンロードできたので便利でした!

IELTSリーディング授業の様子

授業は1on1の形式でした。授業では先生が時間を測って20分以内でパッセージ解く練習や段落ごとのトピックをまとめる練習、最初と最後の文を読んで意味を早く理解する練習をしました。

私はIELTSリーディングが苦手で読めない…まさに何が書いてあるかわからない状態です。授業で「スキャニングを使おう!」「◯◯の問題の時の解き方は…」という説明を受けるのですが、対策がピンとこないということがありました。

そのため授業外でボキャブラリーを増やす努力をして、授業や模擬テストで行ったことを復習することに時間をかけました。

IELTSスピーキング授業の様子

グループクラスと1on1のクラスがあり、グループはネイティブティチャーで和気あいあいとした雰囲気でした。
1on1は自分で予定を決めることができたので、「月曜日 Part 1、火曜日 Part 2、水曜日 Part 3、木曜日 スピーキングテスト対策」というスケジュールにして、月から木で躓いた内容を金曜日で解決するという流れにしました。

スピーキングは得意ではなかったので、ライティングを書いてきて添削してもらうようにしていました。考える時間が長くなりがちだったので、「Let me think…」「I am thinking now…」などの時間を埋める表現を教えてもらい使っていました。

IELTSライティング授業の様子

IELTSライティングのタスク1とタスク2は別々の授業になっていて、それぞれの授業の後にほぼ毎日ライティングをするという課題があり、結構大変な授業だった印象があります。

タスク1については、先生との相性もよく、自分的にも難しい印象がなかったので、とっつきやすい科目だと感じていました。先生からはグラフをみてGeneral Trend(一般的な傾向)を掴んで、グループ分けをしながらライティングをすすめるというアドバイスを参考にしました。

あとは同じ文章説明するのですが、主語を変えて表現力を広げる練習をしていました。

例えば、「A国の1世帯当たりの車の所有率は120%」という文章があるとして主語を変えて説明してみます。

・A国の人々は1世帯当たり車の所有率が120%を超えています。
Residents in Country A exceed 120% of car holders per household.

・A国の1世帯当たりの車の所有率は120%です。
The ratio of cars per household is more than 120% in Country A.

・A国の世帯の自動車所有率は120%です
Households in Country A have a car ownership ratio of 120%.

Aaron
Aaron
英語の部分は僕が付け足しておいたよ!

タスク2はとても難しかったのですが、はじめに質問文に対する回答のパターンを教えてくれるので、テンプレートを覚えるようにしてしました。

授業内では自分で書いた内容を先生に添削してもらい、先生が添削した表現を覚えていくことを意識していました。空き時間を使って、書くことに慣れる、表現を覚えるために、先生が添削したエッセイを清書するということもやっていました。

Q. IELTS試験対策のために行っていた工夫を教えていただけますか?

フィリピン留学で学んだIELTSリスニング、ライティングのタスク2、スピーキングの対策についてお話できればと思います。

模擬テストや本番ではリスニングの問題を読んで、答えを予測することを意識していました。例えば空欄の前に「at」があると時間や場所、あとは方向や状態を表すことがあるので、そういった単語が来ることを予測します。

予測ができることによっても全部聞き取れなくても回答ができるようにはなってきます!

次にライティングのタスク2ですが、「Discuss both views and give your opinion(両方の立場で議論をして、あなたの意見を述べなさい)」という場合は本心と違う立場でもネタが思い浮かびやすい方を自分の意見として採用するようにしてました。

アイデアがないと途中で筆が止まってしまうので、ウソでもいいので強調して書ききるようにしました。お題に対して最低でも3つの理由を思い浮かべるようにすると書きやすかったです。

最後にこれは私が実践していたわけではなく、クラスメイトのモンゴル人が行っていたスピーキング対策の工夫です。彼はIELTSのスピーキングで人に関する回答をするときに「マイケル・ジョーダン」と答えていたそうなのですが、Youtubeでネイティブスピーカーが解説する動画を見てボキャブラリーを増やしていたそうです!

非ネイティブの私たちがはじめから文章を作成するよりも、ネイティブが実際に使っている表現を借りてスピーキングの文章を構成できるので、いい方法だと思いました。

Q. IELTSで苦労したことを教えていただけますか?

なかなか点数が伸びなかったことです。模試が多いだけにテストの結果で気持ちが左右されてしまったり、周りと比べてしまっていたことがありツラかった思い出があります。

クラークCIPでは全体で20名程度IELTSコースを受講している人がおり、そのうち日本人が8名程度います。時期によってレベルが高い人がいたり、自分より後に入学し点数が上がっていくのを見ると、このまま勉強を続けていても点数が伸びるのかと不安に思うことがありました。

Q. おすすめのIELTSの教材を教えていただけますか?

IELTS対策は語学学校のオリジナルテキストを使っていたので、「IELTS徹底対策本」と「IELTS必須英単語4400」の単語帳を持っていました。IELTS徹底対策はおすすめといえるほど使用してないのですが、IELTS試験の概要を掴むのに役立ちました。

IELTS必須英単語4400」は単語だけでなくイディオムも含まれてるのでいろんな表現を勉強するのに役立ちました。

IELTS必須英単語の使い方を教えて下さい

まず「IELTS必須英単語4400」ではターゲットスコア別にABCDのランクに分かれており、IELTS5.5を目標にするとBまでを覚えておくという感じでした。

ABをやるというのを決めたので、朝にパラパラっとページをめくりつつ知らない単語に印をつけていきます。1日2ページを目処にすすめて、ページをどんどん増やして、週末に見直すという感じでした。

ただフィリピン留学中だったので毎日の課題も多く、覚えてから次に進むというのは時間がなかったので上でお話した方法を取ってました。

これでも毎日知らない単語が増えていったので単語は勉強しておいてよかったと思います。

Q. 今後のミドリさんの英語学習と生活の展望を教えていただけますか?

まだ今後について詳細は決めてないのですが、IELTSの勉強は続けようと考えています。

また仕事はフリーランスのカメラマンとして活動をしているので、静岡でお写真の撮影依頼があれば、Instagram(@midori02_27)にてご連絡ください!

カメラマン_MidoriSatoさん

Q. 最後にこれからIELTSを受ける人にメッセージをいただけますか?

私が一番伝えたいのは「フィリピン留学に行ったからといってIELTSの点数がすぐに伸びるわけではない」ということです。

IELTS勉強中はインターネット上にあがっている目標スコアを獲得している人の記事を見たり、周りで勉強している人をみると自分が成長しておらず悲しくなることがありました。自分のできないことよりもできるところを伸ばして前に進んでいく方が気持ちもラクになると思います。

私はフィリピン留学でIELTSを勉強していてよかったと思っていますが、私のように「1.0以上のスコア(例:4.5→5.5)」を上げる場合、5ヶ月以上の期間が必要だったためメンタル的に疲れてしまうことがあるので、IELTS対策は最長でも3ヶ月以内にとどめ、基礎を徹底的に見直す必要があると思いました。

フィリピン・クラーク留学の様子

編集後記

今回はフィリピン留学IELTSコースの体験談についてお話しいただきました。留学を終えたばかりのミドリさんにお話をお伺いできて、これからフィリピン留学を検討されている人に有益な情報になると考えています。

インターネットでは成功体験談ばかりで、つい自分と周りを比べてしまい、しんどくなってしまうこともあるかと思いますが、ミドリさんがインタビューでおっしゃっていたように気持ちがラクになるように過去の自分との比較でIELTSの勉強を進めてみるといいかもしれませんね。

またミドリさんと同じ英語力でフィリピン留学を検討している人は、「環境に飽きないために3ヶ月に1度スクールを変更する」「1.0をあげるには3ヶ月以上の時間がかかる可能性がある」ということを想定するといいと思います。

フィリピン留学での苦労話を包み隠すことなく教えていただきましたミドリさんありがとうございました!

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