勉強のフェーズに分けたIELTSおすすめ参考書を紹介します!まずIELTSの全体像がわかる概要書を購入した後に、公式問題集で問題を解き、必要に応じて各パートに特化した教材を購入する方法という流れになります。
・概要書:「はじめてのIELTS 全パート総合対策 」
・公式問題集:「IELTS 14 Academic Student’s Book」
・単語帳:「実践IELTS英単語3500」
こんにちは、IELTS-A-ROOM(@IeltsRoom)です。
私がIELTSをはじめて受けた2010年、IELTSの問題集なんてほとんど市場出回っておらず和書や洋書でも決まったものしかなかったので選びやすかったです。
しかし近年はIELTSテストの需要の高まりもあり、たくさんのIELTS本が販売されており参考書選びが難しくなりました…。
本記事では、IELTSの勉強をする上でどんな教材を購入していいかわからない人のために「目標点数に繋がりやすくなるIELTSテキストの選び方&おすすめの参考書」について説明します。
これから試験を受ける人のためにも、できるだけかんたんにご自身に合ったIELTS本を選ぶ方法を見に付けていただければ幸いです。
最後にできるだけ安くIELTS本を手に入れる方法も記載してますので、ご確認ください。
※今回の記事ではIELTSアカデミックの参考書の選び方について触れていきますので、ジェネラルの人はすいません。コメントや問い合わせいただければ調べて随時回答します。
目標点数に繋がりやすいIELTS参考書の選び方とは?
目標点数に繋がりやすいIELTSの使い方は、それぞれの参考書の強みを知りながら必要なときに使い分けをするという方法です。
IELTSで目標スコアを達成するためには2つの方法があります。①得意分野を伸ばすことでOverallの点数をあげるか、②満遍なくスコアを伸ばすことで目標を達成するかです。
①得意分野を伸ばす勉強法は、特化型教材を使ってひとつのパート(例:リスニング)のスキルをあげていくという方法です。
そのため、使用する教材としては「Listening for IELTS」のような分野が絞られているものがおすすめです。
一方で②満遍なくスコアを伸ばすためには過去問を繰り返し解く、苦手な分野を勉強することも必要となってきます。
イギリスの大学院への留学では、Overall 6.5で他のスコアは6.0以上といったように足切りラインがあるところは安定してスコアを伸ばせるように必要があります。
この場合は、満遍なくスコアを取れるように参考書を選ぶようにしてみてください!
IELTSを勉強する人におすすめの参考書の選び方
参考書は①英語の基礎力をあげるのに役立つもの、②IELTSのための対策の2つがあります。
それぞれのおすすめ教材と活用方法について説明していきます。
英語の基礎力をあげるための単語帳、文法書
IELTSを勉強する上で「単語帳は買うべきですか?」という質問がよく寄せられますが、単語帳は文法書と同じ位置付けで、単語帳はあくまでも英語の基礎レベルをアップさせたいときに使う教材です。
なので既に豊富な語彙力がある、という場合は必ずしも必要だとは思いません。ただしIELTS英単語に掲載されているボキャブラリーがほとんどわからない…ということであれば単語から勉強すると語彙力が増え各パートでの対策がラクになります。
IELTSおすすめの単語帳
おすすめの文法参考書
おすすめの文法演習テキスト
IELTS対策の参考書
単語帳や文法書に比べて、IELTSの試験対策の参考書は数多く出版されています。その中でも今回は勉強方法にしたがって教材を選ぶ方法を解説していきます。
IELTS対策の4つのフェーズ
- フェーズ1:IELTS試験の概要の理解を深める本を読む(和書でも洋書でもOK)
- フェーズ2:公式問題集を解いて自分の実力を測る
- フェーズ3:特化型の教科書を活用して、強みを伸ばす、弱点を克服する
- フェーズ4:模擬テストや過去問で自分の実力を試します。
これがワンサイクルで、点数が取れるまで繰り返し行うイメージです。
そのため各フェーズに合わせた教材選びが重要です。
フェーズ1: IELTSの概要を掴む参考書選び
まずIELTSの勉強をこれからはじめようとしている人向けのテキストを紹介します。
よくインターネットでは公式問題集は必ず買っておいたほうがいいと言われますが、公式問題集を買う前にIELTS試験の概要をかんたんに説明している本を購入することをおすすめします!
私のイチオシはこの「はじめてのIELTS 全パート総合対策 (アスク出版) 」です。なぜおすすめしているかというと、最新のIELTSの傾向をデータで語っているからです。
また6.5から7.0を目指している人の攻略方法なども掲載されており、これ1冊をしっかり読み込むだけでもIELTS点数アップに繋がると感じています!
次におすすめなのが「Target Band 7(ターゲットバンド セブン)」です。この本の利点は内容が簡素にまとまっていること、薄くて持ち運びやすいことです。はじめてのIELTSほどおすすめでない点は、2015年が改訂版の販売になっており内容最新ではないこと、あと日本語のフォントが読みづらいことです。
「はじめてのIELTS 全パート総合対策」と「Target Band 7」ともにKindle(キンドル)版ありますので、海外在住者でも購入できます!
以下の記事で、Kindle版で「Target Band 7」が無料で手に入る方法を解説しているので、ご覧ください。
以下に他の使える教材について並べていきます。
老舗のIELTS本である「IELTS実践トレーニング」です。コンパクトにまとまってていいのですが、一番売れているIELTS概要本ではないかと思いますが、出版が2007年と内容が古いと感じています。古本屋などで売っているのを見かけるので、探してみるのもアリです。
次は「新セルフスタディ IELTS 完全攻略」と「スコアに直結!IELTS徹底対策テキスト&問題集」です。これはIELTS5.0や6.0を目指す人におすすめの本です。中にある問題がIELTS公式問題集と比べて比較的カンタンになっているので、はじめてIELTSを受ける人にはとっつきやすいテキストになっています。
最後にどうしても洋書でIELTSを学びたいという人のために「Cambridge Guide to IELTS」を紹介します。注意点としては、こちらも内容はかなりかんたんになっています。
またDMM英会話に入会してIELTSコースを受ければ無料で教材をみることもできるので体験レッスンなどの機会で確認してみてください(※DMMではすべての教材は一気に見れないので注意が必要です)
フェーズ 2: 公式問題集を解いて実力を測る
IELTS概要本でアウトラインを理解した後は、公式問題集で問題を解いていきましょう。ここで公式問題集を使う目的は、自分の実力を知り伸ばすべき強みと克服すべき弱点を知ることです。
公式問題集を使って自分のIELTSスコアを知る場合は、リスニングとリーディングは自分で採点をしてみて、単発であれば「レアジョブ」「DMM英会話」などのオンライン英会話でスピーキングとライティングを採点してもらえるかを聞いてみましょう。
他にも実力を測るための方法として、本番の試験を受けてみたり、外部の模擬テストを利用することもできますよ!
はじめてIELTSを受験するとうまく解くことができないと思いますが、その時できなくても大丈夫です。本番試験を受ける前に、自分の強みと弱みを理解するだけに使うので、ご自宅で受ける場合は時間を区切ってでもいいので挑戦してみてください。
公式問題集の活用方法と購入の際の注意点を別記事で掲載しているので確認してみてください。
フェーズ 3: 演習:繰り返し問題を解く
公式問題集または模擬テストなどで自分の強みと弱みを理解した後は、公式問題集または各分野特化型のテキストを使っていきます。
まずは公式問題集を徹底的に復習するというのがおすすめですが、それでもなかなか点数があがって来ない場合は特化型のテキストを使ってみましょう。
以下はおすすめの特化型テキストを分野別に並べています。
IELTSリスニングの教材
本番の試験より少しやさしい程度なので、聞き流しや音読にも最適な教材です。公式問題集のリスニングが早すぎて手に負えない人は、練習教材として使ってみてください。
IELTSリーディングの教材
目標スコア別の教材なので、自分のレベルに合わせた学習ができます。私がいいなと思った理由はトピック別に分かれて学習ができることです。公式問題集のように問題があるだけではなくて、「ボキャビルの強化→IELTSリーディングのテクニック紹介→問題演習」という流れになっています。
(引用元:Reading for IELTS 6.0-6.5)
注意点として、英語教材のスタイルに慣れていない人は細かい説明に慣れず、使いづらいと感じてしまうこともあるので、事前にプレビューを確認して購入するか判断してみてください。
IELTSライティングの教材
ライティングの教材としておすすめなのは、「IELTS ライティング完全対策」です。
ライティングのテンプレートに関して言及されており、単語・フレーズ・コロケーションなどが記載されています。
ただ個人的に思うのがライティングで一番困るのは自分で書いても採点してくれる人がいないことだと思います(特にタスク2)。
なので教材よりも採点してくれるサービスを探すほうがいいでしょう。ライティングのおすすめ採点サービスは、以下3つです。
おすすめのIELTSライティング添削サービス
IELTSanswers.com(1エッセイ当たり7ドルから9ドル)
IELTS-Blog(1エッセイ当たり4ドルから8ドル)
ベストティーチャー(月額16,200円でスピーキング・ライティングができます)
IELTSスピーキングの教材
スピーキングの教材としておすすめなのはオンライン英会話です。以前、記事でIELTSの練習ができるオンライン英会話をまとめておきましたのでご確認ください。
ただ安易にオンライン英会話を使うのではなくIELTSスピーキングのスコアを伸ばすために、自分はどの要素が足りてないかを理解して強みを強化していくのがおすすめです。
IELTSスピーキングスコアが伸びない原因は以下4つが考えられると思います。
- 話す内容が不足していたり、一貫性がない
- 表現力が足りていない(語彙・文法)
- 文法的間違いがある
- 発音が悪い
「話す内容が不足していたり、一貫性がない」というのは、英語を話すことに慣れるまたは日本語で話して構成力を鍛える必要があります。その場合、自分でトピックに関して話すことを日本語で紙に書いてみて、そこから英語に変換するという練習を重ねていく必要もあるかと思います。
いつ特化型テキストを使うべきか?
どのような場面で公式問題集または特化型テキストを使うべきかについて解説していきます。私が思うどの参考書を使うかについては目標スコアとの差で考えていく方法です。
例をみてみます。
目標スコア | Overall 6.5 | L 7.5 | R 6.5 | W 6.0 | S 6.0 |
公式問題集の結果 | Overall 5.5 | L 6.0 | R 5.5 | W 4.5 | S 5.5 |
目標とのギャプ | -1.0 | -1.5 | -1.0 | -1.5 | -0.5 |
こういった場合は上記で紹介したリスニングとライティングの特化の教材を見てみるという感じです。
フェーズ3は自分の強みと弱みを理解した上で、公式問題集または各分野特化型の教材で対策を行うというものでした。フェーズ2と3は常に行ったりきたりして本番の試験に備えるようにしましょう。
フェーズ4: 公式問題集/過去問/予想模試で本番試験前に実力を試す
本番のテスト形式以外では、「公式問題集」、「過去問」、「予想模試」があります。
公式問題集は普段から使うものですが、はじめて問題を解く場合は模擬試験としても活用することができます。
過去問はリスニングとリーディングはありませんが、最新のスピーキングとライティングのトピックは掲載されているので確認してみてください。
→IELTS-Blogのウェブサイトから最新の試験情報を見る
予想模試は本番試験と難易度が変わる可能性がありますが、公式問題集をたくさん使ってしまい新しい試験を探している人におすすめです。IELTS完全対策&トリプル模試は本番よりも難しい傾向にあるので、6.0以上を目指す型は挑戦してみるといいでしょう。
IELTS参考書をできるだけ安くゲットする方法
- 図書館を利用する
『カーリル』で探すとIELTSの最新公式問題集もでてきます!最近の図書館はすごい。
また学校の図書館を利用するのもありです。ご自宅近くに大学があれば、学外の人でも会員になれることもあるので確認してみましょう。
- 古本屋を利用する
先日ブックオフに行ったところIELTS本を2冊発見しました。お近くの古本屋を見てみるといいかもしれません。
昨日ブックオフ行ったらIELTSの教材が500円で販売されてました!定価2500円前後と考えるとお得?✨ pic.twitter.com/RnuMVRNeNE
— IELTS-A-ROOM (@IeltsRoom) August 5, 2019
まとめ
今回の記事はIELTSの目標スコアに一歩でも近づくような参考書の選び方を紹介しました。
その他、私の友人はYoutubeの動画を見てIELTSスコアを獲得した人もいるので必ずしも教材にお金をかける必要はないです。
また今回の記事で紹介した本は目標達成のために絶対に購入しないといけないわけではないので、ご自身の勉強スタイルに合わせて購入されるのがおすすめ!
私の経験に基づくものがほとんどなので、経験者のご意見等お伺いできれば加筆・修正等行っていきますので、メッセージお待ちしております。