ブログ、ツイッターでIELTSについて熱く語られているIELTS侍さん(@ielts_samurai)をお招きしてインタビューをしました!!
IELTS侍さんは、2019年2月にIELTS6.5(L6.0 R6.5 W6.0 S6.5) を獲得され、ブログにてIELTS受験者にとって役立つ情報を発信されています!
本日はそんなIELTS侍さんに、IELTS受験しようとおもったきっかけ、目標点数を達成するまでの勉強法、これから受験する人へのアドバイスをいただきました。
話者プロフィール
IELTS侍(@ielts_samurai)
平成生まれ。大学在学中にヨーロッパに1年間留学後、日本→中国→カナダで教員として勤務。将来スウェーデンで現地の学校教員になるために、カナダ滞在時にIELTS受験。計9回の受験を重ね、目標スコアIELTS Overall 6.5を獲得。現在はスウェーデンの留学準備を行っている。
現在はIELTSの情報、ケンブリッジ公式問題集を使った勉強方法について情報を発信している(IELTS侍さんのブログはこちらから)。
Q. IELTSの勉強をはじめたきっかけを教えてください
スウェーデンの大学に進学しようと思ったからです。
スウェーデンで教員になるためにはスウェーデン語を学ぶ必要があります。大学が開講する語学コースを受講するために英語力の証明が必要でIELTS受験を決めました。
進学に必要なスコアはIELTS6.5(各科目6.0以上)が必要でした。
TOEFLのスコアも英語力の証明として認められており、TOEFL90またはIELTS6.5のどちらかの取得が必要でしたが、IELTSの方が簡単にスコアを獲得できるという噂を聞き、IELTSを受験することにしました。
Q. IELTS侍さんのIELTS受験前の英語力を教えてください
高校時代に受けた英語のセンター試験は平均点くらいです。大学に入ってはじめて受けたTOEICは440点でした。
諸外国の教育について学びたいと思い、留学を決意しました。一度きりの受験でTOEFL42でしたが、幸運なことに交換留学をすることが出来ました。
大学を卒業し社会人になった数年後、2018年上旬に初受験したIELTSはoverall5.5(L5.5 R5.5 W5.0 S5.0)でした。ちなみに、その半年後に受けたTOEICは640点でした。
Q. IELTS侍さんのIELTSスコアの変遷を教えてください
- 1回目:5.5 (L5.5 R5.5 W5.0 S5.0) 2018年2月
IELTSの勉強スタート 2018年8月
- 2回目:6.0 (L5.5 R6.5 W5.0 S6.0) 2018年10月
- 5回目:6.0 (L6.0 R6.5 W5.5 S6.5) 2019年1月
- 8回目:6.5 (L6.0 R6.5 W6.0 S6.5) 2019年2月
1回目は中国で受験しました。2回目以降はカナダで受験しまいた。カナダでは、毎週IELTSテストを受験することが出来る環境でした。
2回目の受験の後「そのうち誤差でライティングが6.0になるだろう」と、軽い気持ちだったのですが…
Q. IELTS侍さんのIELTS試験対策(勉強期間、方法)について教えてください
本格的にIELTSの勉強を始めたのは2018年8月。
結果論でいうと半年で目標スコア達成です。
ただし「誰もが半年で5.5から6.5になる」ことではないと思います。
私は留学も経験していたので、リスニングやスピーキングは問題慣れしたら6.5くらいは取れたので特別な対策はしませんでした。基本的には、毎日オンライン英会話で先生と話すという勉強をしました。
一方、リーディングの単語や解き方が分からなすぎたり、ライティングが壊滅的だったので、その2つのセクションのみに力を入れた勉強をしました。
重複する部分もありますが、日々の学習はIELTSの公式問題集とDMMオンライン英会話で毎日ネイティブの先生と話すことです。2018年11月以降は、オンライン英会話の先生に自分が書いたライティングを添削してもらいました。
しかし、テストを重ねてもライティングだけ点数が伸びず、5.5という点数だったので、勇気を出して他の方法を模索しました。
それは、IELTSセンターが提供している週2回のIELTSコースに2か月程通いライティングだけ勉強するというものでした!
(※IELTSセンターとは日本でいう英検協会またはIDPが提供しているコースのようなもの)
Q. IELTSに必要な単語・文法はどのように勉強したか教えてください
単語帳の単語をじっくり覚えようとしたり、何百個という単語をただ見るだけなど色々試しました。何度見ても覚えられないので諦めちゃいました。
私の単語の覚え方は、公式問題集を何度も解き、理解できない単語を調べることで語彙力を増やしていく方法です。
また文法の理解の方法は、わからないところを逆引きで調べていく方法でした。
IELTSの場合、すべての科目に単語・文法が関係するので勉強の優先順位は高いですが、英語力が既にある場合はIELTS独自のテクニックの習得も大事だと思っています。
次のリーディングのコツで紹介していきますね。
Q. IELTSリーディングのコツを教えてください
初心者におすすめしたいのは、「質問文を先に読む」→「解答のおおよその場所を把握する」→「その後、英文の各段落の1行目を読む」というフローです。
1行目だけを見て全体像を理解することで、「何のトピックなのか?」「段落ごとに何が書かれているのか?」を大体理解することができます。
IELTS上級者は、「質問文を先に読む」→「解答のおおよその場所を把握する」→「最初から速読する」→「解答個所と思われる所をゆっくり読む」というフローへと変化していきます。
私のブログの読者の方からもツイッターでお褒めの言葉をいただけました。
普段の読書は好きな本を好きに解釈して読んでて、基礎的な読む力はそれでつくかもしれないけど質問には答えませんしね…?
その意味ではこの記事がすごく役に立ちました。全部読まんでもいいんかーい!って(いや全部読むけどw)緩急つけるの大事って気づかせてもらいましたhttps://t.co/AB9uSZ3Xsl— ?k͓̽o͓̽b͓̽u͓̽ ? (@dustjacketdiva) November 1, 2019
このKobuさんというお方は普段洋書を読むなど、私よりもはるかに英語力をお持ちな方ですが、リーディングは7前後だったようです。
ありがたいことに私の記事を読み『緩急をつけて読む』というテクニックを習得されたようです。その後の受験において、Kobuさんはリーディングで8.5を獲得されていましたよ!
Q. IELTSライティングのコツを教えてください
IELTSライティングはプランニングの部分が肝だと思っていて、問題に合ったアイデアをちゃんと思い浮かべられるかが大事だと思ってます。
まずは、問題を日本語で解答する練習をすることをオススメします。
その理由は、日本語で答えられるようにするとIELTSの採点基準の中の2つの項目の練習ができるからです。
IELTSライティングは採点基準が4つあります。
1.タスク達成度(Task1: Task Achievement / Task2: Task Response)
2.内容の一貫性(Coherence and Cohesion)
3.語彙力(Lexical Resource)
4.文法の知識と正確さ(Grammatical Range and Accuracy)
まず日本語で答えられるようにすることで1のタスク達成度、2の内容の一貫性を高めます。その後に語彙力や文法の知識と正確さを整えます。
日本人の場合、難しい英語表現に挑戦するのは、ライティングで6.0を取ってからでも十分でしょう。
Q. 最後にこれからIELTS受験する人にアドバイスをいただけますか?
私から伝えたいメッセージは2つあります。
1つ目、私は教師だったということもありますが、「人に教えるつもりで自分が学ぶと、自身の学ぶにつながる」と考えています。
リーディングの場合、「なぜこの問題は、TRUEなのか」を人に説明出来れば、自分でも理解していているといえるでしょう。
私の個人的なことですが、最後の受験から半年ブランクの空いた後にIELTS公式問題集14を解いたところ、リーディング1パッセージが12分34秒で解けました!
(※リーディングは60分のテストであるため、通常1パッセージにかけられる時間は20分です)
何が言いたいかというと、以前IELTSを勉強してた時よりも「どこに答えがあるのかを見つけるスピード」が各段に速くなったということです。
これは、リーディングのテクニックに加え、ブログで人に教えることを意識した勉強の成果かもしれません。
2つめは、自分に合った勉強法を見つけるために、いろんな勉強法を批判的に分析し、とにかくトライしてみることです。
IELTS-A-ROOMにある、他の方の勉強方法も是非参考にして頂きたいです。そして、色々試して頂き、自分が頑張れそうな勉強方法でチャレンジして下さい。
読者の方にとって最適な勉強方法が見つかるといいですね!
運営サイト:IELTS侍について
IELTS侍さんは「IELTS」に関する情報発信を行っています。
- IELTS公式問題集13 リーディングの解答テクニック
- IELTSライティングのパターン別の解法
教員をされていたご経歴もあり、大学受験字のIELTS導入可否、それについての情報を多くお話になられています!(IELTS侍さんのブログはこちらから)